思い切って放送行政のちゃぶ台をひっくり返してみよう
今のダビング10と補償金の議論とは逆方向をシミュレーションしてみたが、なんだか消費者にとってはいいことだらけになってしまった。
ということは今の放送にまつわる議論は、消費者にとっては非常に後ろ向きであるという事が分かる。
現場は認めたがらないが、放送事業への広告出稿が減少し続けているのは、放送にはもうそんなに力はないと社会が判断しているからである。
力とは影響力であり、より多くの人が能動的に見るという事実だ。
広告主からしてみれば、リアルタイムで見られようが録画で見られようが、目にとまれば関係ない。
録画だと飛ばされるというのであれば、CMカットを禁止するのではなく、録画されてるからこそ面白いというCMを企画すればいいだけである。
消費者がデジタル放送への移行が進まないのは、アナログが停波することを知らないからではない。
むしろデジタルになるといろんなことが不便でめんどくさいというところまで知ったから、あえて移行しないという層も、確実に存在する。
そしてそのような人たちが、デジタルデバイスのアーリーアダプタなのである。